四神の子がひたすらかわいい「神様の子守はじめました。」
クラスの子に勧められたので、買って読んでみた。
ひたすらに四神の子がかわいく癒される小説だった。
主人公・羽鳥梓が朱雀・青龍・白虎・玄武の四神の卵を預かるところから話が始まる。
魔縁天狗やヘロデ王といった外道からの刺客が、自らの国を作るために四神の子を奪いにきたりもするがそれはあくまでも話を進める上でのちょっとしたスパイスにすぎない。
この本の魅力は何といっても個性あふれる四神の子のかわいさにある。
元気いっぱいで活発な朱雀の朱陽(あけび)。梓にご飯を食べさせようと米だらけの手を差し出す姿に癒される。
負けず嫌いで意地っ張りな青龍の蒼矢(そうや)。梓に怒られ、なかなか素直に謝れない様子が子供らしくほほえましい。
寡黙で照れ屋な白虎の白花(しらはな)。梓にかわいいとほめられ、顔を隠してくるくる回る姿がかわいい。
寝る子は育つな玄武の玄輝(げんき)。公園で、自分の影相手に手を振って遊ぶ姿にときめく。
4人集まるとかわいさは4乗になる。
特撮ヒーロー番組にはまる場面は最高としか言いようがない。
アクションシーンでは興奮して姿を鳥・竜・虎・亀に変えてしまうが、エンディングでは人間の姿に戻り、一緒にダンスを踊るところはもう言葉がでない。
しぐさや様子ももちろんだが、舌足らずなしゃべり方もたまらない。
「あずさ」が「あじゅさ」、「チェンジ」が「てんじ」になったりする。やばい。
ここまで自分で読み返してみると、違う意味で自分がやばい気がしてきた。
ひたすらに癒されたい方にぜひ読んでほしい。