意識低い系教員のブログ

JP産小学校教員。穏やかな心で。

1学期国語科における学習の振り返り~全国学テ報告から~

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あぶすと!

☑ ねじれ文問題をどうするか

☑ 書くことへの指導は?

☑ 結局は地道な日々の指導

 

1.1か月早い結果公開

 

 昨日全国学力・学習状況調査報告書・調査結果(以下全国学テ)が公表された。「2学期からの授業に活用を」ということで例年8月末に公表されていたものがこの時期の公表となった。

 

resemom.jp

 

 全国学テの調査報告書を読み解くとともに、自身の1学期の学習における取り組みを振り返り2学期の学習へとつなげていきたい。今回は国語科について行っていく。

 

2.主語と述語の関係をどのようにとらえていくか。

 

 報告書を見る中でおそらく一番に目につくのは、国語A⑤の問いであろう。主語と述語が正しく照応していないものを選び正しく書き直すという問題であるが、正答率35.8%という低さであった。

 

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 報告でも述べられているが、「主語が、人ではなく、『反省点は』になっているところ」が正答率が低くなった理由であろう。「てにをは」にかかわる主語と述語のねじれについては児童も読み返す中で自身で気づくことがあるし、こちらも作文指導の中で指摘することが多々ある。しかし今回のように主語が人でない場合の指導についてはほとんど行っていない。また、児童が普段話し言葉として振り返り等を行うときには、考えながら思いつくままに話すため、今回の問題のようなねじれ文で話してしまうことがある。

 

 では、このようなねじれに気づく児童を育てるためにはどのような指導がよいのだろう。KAMMERA Yuta氏がTwitterで述べているように「文法教育を強化しました」では、結局文法問題の文脈のみで使える知識が増えるのみで、その他の学習における記述において大きな変化は見られないと考えられる。

 

 

 こうすれば必ずオッケーというような明確な答えは出せないし、向こう10年ほど言われ続けているものを自分がどうこう解決できるとも思っていない。しかし自分がこれから2学期に向けて少しでも児童に力をつけさせるための手立てとして何ができるか考えたとき、手立てとして1つ思いついたのがフレームの提示である。

 

 5年1学期の学習において「活動報告書を書こう」という単元がある。1学期の委員会やクラブ、係活動での取り組みを書くとともにそれらを振り返り、2学期へつなげていくといったものである。活動を振り返り記述する部分があるので、そこではうまくいったことや反省点、これから取り組むことなどが記述される。その活動において、「うまくできたことは~」「反省点は~」といった書き出しのみを提示し、それに基づいて記述するといった活動が考えられる。

 

 しかし、これでは本質的な解決にはなっていないし、なにより児童の書き方が制限されてしまう。必ずしも「反省点は~」といった書き方でなく、「うまくいかなかったことは~」でも「~がしっかりできなかった」でもいいわけである。実際1学期にこの学習を行ったときには児童の多くはこのような形で記述していた。

 

 そこで考えたのが結局「地道な指導」である。行事ごとに書く絵日記や各教科で書く自分の考えや振り返りなど、子どもたちが日々書く成果物をみとり、適宜指導を入れていくことが児童の生活経験に根差した文法指導として一番良いのではと考える。

 

3.書く力をいかにつけていくか。

 

 国語Bの報告を見る中で気になったのが記述問題である。条件が提示されても、その条件通りに書くことが難しいこと改めて数値として明らかになった。実際に自分の学級を指導するにあたっていてもなかなか書けないと感じていたが、改めて数値としてでるとその多さに危機感を覚えた。

 

 これについては英語にもなり最近話題となった積ん読になっている「ライティングワークショップ」を読んで少し勉強したいと思う。